
能登半島地震から1年
能登半島地震発生からちょうど1年となる年末年始の時期。現地での年越しを希望した有志メンバーが能登入りし、12月31日と翌1月1日の両日、地元恒例の花火カウントダウンイベントの中でLOVE FOR JAPANさんが企画した追悼イベント(キャンドルイベント)のサポートを行いました。
我々はおでんとお酒などを準備し、みんなの集う場所を提供するスタッフとして活動。



地元の被災者の方、インフラ整備で能登入りされている方、復興支援ボランティアで能登入りした方。
さまざまな人が花火とこの日のために用意されたキャンドルとを見つめながら、この1年に思いを馳せました。

能登で活動する中で、地元の方からは
「元日は親族が集まって楽しい日だったけれど、地震以降はお祝いできない日になってしまった」
「仮設での生活は部屋が狭いため大勢で集まることができない」
「ひとりで過ごすことが多くなった」
といった声が多く聞かれます。
そんな中、例年は花火だけを見て帰っていたという住民さんから「飲食をする場所を設けてくれたことでみんなと会話を楽しむ時間が作れて嬉しかった」との声を聞くことができました。また、参加した住民さんが私たちの運営をサポートをしてくださる場面もあり、地元住民さんと我々ボランティアで共にイベントを作り上げることもできました。

一方で、地震から1年が経過した能登地方ですが緊急支援から生活復興支援へとフェーズが変わったかといえばそのようなことはなく、昨年9月に起こった大規模水害の被害もあって現地は未だ生々しい被災の爪痕があちこちに見られます。
そのような状況下にあって、当会は復興に向けた活動にどのような形で関わっていけるのか。今回の滞在・活動は、今後の能登での活動について改めて考える機会となりました。