
2024年末の活動 前編
世間は師走の真っ只中ではありますが、12月21日から3日間、再び能登を訪問しました。今回もOPEN JAPANさんの1ユニットとして、現地ニーズに対応する形となります。
初日、午前に羽田から能登里山空港の航空便で現地入り。AチームとBチームに分かれ、Aチームは宿泊拠点の整理。Bチームは社会福祉協議会から派遣されたボランティアさんと協働で、能登町で被災された炭焼き窯の解体・再建作業に従事しました。

昼食時にチームメンバーはご主人お手製のカレーを振る舞っていただきパワーを補充。午後以降も作業は続き、最終的に本日の目標(釜内部の土砂撤去と煙突の再設置)を達成。
炭焼きと農業を生業とするご主人は今回の地震と豪雨の二重被害で釜の再建を躊躇していたそうですが、それでもこの日の作業を見て、気持ちを新たにもう一度チャレンジしたいとのこと。我々ボランティアにとってもこれほど嬉しいお言葉はありません。
震災前には関東から高校生のフィールドワークも受け入れていた炭焼き釜。再建した暁には再び現地と若い世代を繋ぐ場所になってほしい、と思いつつ初日の活動は終了しました。

翌22日のAチームの現場は、国指定文化財名勝である輪島市の名所千枚田。その100mほど先が9月の豪雨で大規模な崖崩れが発生しており、その土砂の撤去が本日のミッション。
本来これは行政がやるべき大規模案件のはずですが、行政ももちろん手が回っておらず。それでも道に土砂がはみ出しているので近所の方が道にはみ出してゴミ出ししに行ったりしており危ない、ということで民間団体が重機を持ち込んで自ら動くことに。


日本の棚田百選や国指定文化財名勝にも指定されている千枚田ですが、海に面しているため身を削るような寒風が吹きつける。そんな中でユンボでダンプに土砂を積み、それを捨てに行く作業をひたすら繰り返す。
とてもとてもこんな小さな重機で数日で終わるようなレベルではないけれども、少しでも早くお爺さんお婆さんが安全にゴミ出しできる日が来るように願いながらの作業となりました。

一方、Bチームの作業は個人宅の側溝の土砂出しと被災した土蔵の物品整理。
こちらも時折雪がちらつく厳しい寒さの中での作業となりましたが、側溝泥出しはパワー系作業の原点ともいえる内容だけに、特に指示などなくとも皆手慣れたもの。最終的には青空が映るくらいきれいにしてお返しすることができました。

作業のあとはそれぞれ昨日入れなかったお風呂へ。能登町周辺では複数の入浴施設が復旧しており、作業後の入浴も可能となっています。
2日分の汚れを落としつつ、寒さで強張った体を温めて明日の活動に備えるのでした。
最近の活動記録